不安と焦る心が重責につながり、
目を覚まされることに臆病になった。
この時間が、この一日が早く過ぎて、
意思疎通できるほどに成長してくれないものか、
そう思わずにはいられなかった。
すごくデリケートな代物を、
24時間ずっと厳重警備しなくてはならない感覚。
「頑張りすぎないこと」
「手を抜いて楽しむこと」
先輩母たちからの年賀状に添えられた言葉は
余裕のない私の心に沁みた。
もうじき生後1ヶ月。
分かったことも増えたし、少しずつ慣れてきたようにも思う。
お乳が出せるのは母親だけど、
父親も一緒に子育てしている、という当たり前のことを改めて思う。
一人でなんでも出来るわけじゃない。
仕事には特にスピーディーさを求めてやってきたけれど、
子育てはそうじゃないから。
時間がかかることをポジティブに捉えよう。
—時間がかかるなんて、マイナス思考な言い方、やめてください。
幸せは時間の中にあるんです。結果だけが欲しいんですか。
そんな幸せはすぐ逃げていきますよ。—
土井善晴さんの言葉に、心持ちを新たにした2018年の始まりでした。
*暮らしの手帖90より抜粋